眼球に発生するメラノーマは臨床現場でよく遭遇する腫瘍です。メラノーマといえば悪性と考えられることが多いのですが、発生場所と動物種によってその悪性度はかなり異なります。通常犬の眼内のメラノーマは良性が多いとされています(結膜は悪性度が高いとされています)。そのうち輪部(角膜と強膜の境)メラノーマは強膜におこるもので、眼球のメラノーマのうちの20-52%を占めるとも報告されています。好発犬種はジャーマン・シェパードが挙げられます。治療方法として凍結手術、Nd-YAGもしくは半導体レーザーによる光凝固術、β放射線療法、外科的摘出などがあります。輪部メラノーマは通常良性でありますが、局所浸潤が進めば眼球摘出が必要になることもあります